マンションを売却する流れ

マンション売却の全体の流れ

マンションの売却は比較的容易です。
戸建住宅と異なり、そもそも商品化されているからです。
売却の流れは以下となります。

①査定
②不動産会社との媒介契約の締結
③売却活動の開始
④売買契約の締結
⑤決済・物件の引き渡し

まずは査定です。
不動産会社に依頼すると、あなたのマンションはいくらくらいで売れそうです、と査定してくれます。
マンションの場合は取引事例が豊富にあるため、不動産会社間での査定額に大きな差はでにくい傾向があります。
ただし、不動産会社の査定を鵜呑みにせず、必ずご自身でも相場を調べましょう。
マンションの場合、インターネット上に多くの情報があり、比較的容易に相場を把握することができます。
マンションの場合、土地よりも建物の評価が重視されるため、戸建住宅のように土地の商品化が問題になることは多くはありません。
また、マンションは基本的には木造ではなく、それなりの規模であるため、一般的に町場の工務店が建築するようなことはありません。
小規模でもいわゆるゼネコンと呼ばれる建築会社が建築しています。
また、管理組合が設置されており、プロの管理会社が建物を管理しているため、ある程度の築年数が経過していても、良好な状態が維持されていることが多いです。
注意しなければならないのは、修繕積立金の不足や、管理費の滞納です。
この2点は買主が最も重視するポイントで、売却する前から注意深く確認しておく必要があります。
査定が納得する金額であれば不動産会社と媒介契約を締結し、いよいよ売却開始です。
早ければ1週間、遅ければいつまでも売却活動を続けることになります。
買主が見つかれば売買契約を締結します。
売買契約締結後、約1ヵ月後に売買代金の決済・物件の引き渡しを行い、売却は完了となります。

マンションの査定の流れと不動産会社選定の注意点

不動産会社による売却活動の開始には査定が必要となります。
当たり前ですが売却価格をいくらに設定するかは大変重要です。
ただし査定には注意が必要です。
複数の不動産会社から査定を受ける場合、不動産会社はあなたから売却依頼が欲しいために、まず売れない価格での査定金額を提示するからです。
素人のあなたには希望的観測も刺激され、こんなに高く売れるんだ!と舞い上がってしまうのですが不動産屋の罠です。
人気のマンションの人気の部屋、なかなか売り物がでない超一等地の物件でれば市場価格を遥かに超える価格で売却できることがありますが、それはかなりのレアケースです。個別性が強い不動産といえど相場はあるのです。
最も高い査定を提示した不動産屋に売却を委託すると悲劇が発生します。
そうです、売れないのです。
当たり前ですが相場より遥かに高い価格の物件を買う人は基本的にいません。
時間ばかり経過し、一向に売れない状況に陥ります。
時間の経過と売れないという現実にあなたの焦燥感は強まるばかりです。
半年も売れない期間が続くと、不動産屋はあなたの焦りを見透かしたかのように、「値下げしましょう!」と悪魔の囁きをしてくるのです。
こうなると後の祭りで値下げするしか売却する方法はありません。
結局は査定時に他社が査定した金額でしか売れなかった、な~んてことはこの業界では茶飯事。
あなたが取り得るこの悲劇への防御策は2つです。
1つ目はちゃんとした不動産会社を選ぶこと。
2つ目は自ら相場を調べ、不動産屋の言うことを鵜呑みにしないことです。
一見誠実そうな海千山千の営業マンに騙されないで下さいね。

マンションの売却の流れ

売却を委託する不動産会社を決めたらいよいよ売却活動が始まります。
一般的にはsuumoやathomeなどのインターネット媒体、自社ホームページなどに物件情報を掲載します。
アナログでは物件周辺にチラシを撒く、現地でオープンハウスを開催する、というのが王道です。
ちゃんとした不動産会社であれば売却方法も事前にあなたと相談します。
近所に知られずに水面下で売却したい、ということでればそのリクエストに応じ、内内で買主を探すことになります。
晴れて買主が見つかり、取引条件が合意できれば、まずは売買契約を締結し手付金を預かります。
その後、数週間を経て残代金を受け取り、同時に物件を引渡して無事、売却が完了となります。

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tomita